運動不足は、体内に溜まった糖質をエネルギーに変えることが出来ず、筋肉を衰えさせることになり、2型の糖尿病を引き起こすきっかけにもなります 2型の糖尿病治療の基本とされる食事療法のうち、運動については「エネルギーの消費が最大の目的」と思っている人が多いようですが、本当の目的は『インスリンの感受性を高める事』にあります。
運動は筋肉を強くしたり、心臓や血管の強化、そして肺機能の増強にもつながるばかりか、血糖値を下げることでインスリンの節約にもなるのです。さらには、血中のコレステロールや中性脂肪などの糖質の数値も下げる効果があります。
このようなことに、適度な運動は糖尿病をコントロールする上でも大切なことですので、肥満解消のためではなく、健康維持の為に続けることを知っておきましょう。しかし、運動なら何でも良いというわけではありません。好ましい運動は、全身持久的で、過激ではなく、運動中に多くのエネルギーを消費する、つまり比較的長時間、体を移動させていくものです。例えば、歩行、ジョギング、ダンス、水泳などが、血糖コントロールに向いているといえます。
運動をしている時の筋肉は、ブドウ糖や遊離脂肪酸をエネルギー源として利用する為、糖尿病の人の運動は出来るだけ多くの筋肉を使う物を選ぶようにするのがポイントです。また、運動効果は運動後48時間も持続するといわれていますので、二日に一度で十分なのですから無理しないで継続するように心がけましょう。